あらさばいぶる

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衛生指導でパートさんに上手く注意する方法【食品工場の品質管理】

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嫌な仕事上位に食い込むのは、人に指摘する仕事

 

品質管理に配属されてすぐの頃、いちばん嫌だったのが従業員へ注意する仕事でした。

 

 

食品工場には、服についている髪の毛や異物をもちこまないために入室の手順があります。

「粘着ローラー(コロコロ)をかけて、手を洗って、エアシャワーを通って・・・」という大まかの手順だけでなく、

それぞれ(例えば、粘着ローラーのかけ方)にも細かな手順があります。

 

 

手順が守られているかは、従業員の良心を信じて任せたいところではありますが、

定期的にチェックしなければならないのが現実。

 

 

相手のあらを探して注意することになるので、お互いにいい気持ちはしないですよね。

かといって、注意をしないのは仕事を放棄しているのと同じなので、避けたいところ。

 

 とくに初めのころは、注意するのをためらってしまったり、注意しても相手から言い負かされてしまったりしますよね。

 

 

それでも、

場数をふむと要領がわかってきて、ストレスなく注意できるようになります。

 

 

意外と教えてくれる人がいないと思うので、

初心者品管さん向けに「こうするとうまくいった!」という経験談をお伝えしていきます。

 

 

注意のコツ

 

やりかたではなく、しないとどうなるかを説明する。

 

 

粘着ローラーのかけ方を例にとってみますね。

 

「頭 → 胴 →  → 」の順でかけるのがルールだとします。

「頭 → 胴 →  → 」の順でかけた人に指導する場合をイメージしてください。

 

【 やりかたの指導 】

「腕をかけてから足をかけてください」

と注意するのが、やりかたの指導です。

 

【 しないとどうなるかの指導 】

「上についていた髪の毛がおちて下についてしまうことがあるので、頭、胴、腕から足の順にかけてください」


「下の部分はしっかりかけなくて大丈夫と思われがちなのですが、髪の毛は2メートル舞うと言われています。
足についている髪の毛が作業台の上にのる可能性も十分あるんですよ。」

 

と説明するのが、しないとどうなるかの指導です。

 

 

 

「やりかた」の指導は、手順だけわかっていればできます。

「しないとどうなるか」の指導をするには、手順ごとの目的を理解する必要があります。 

 

  • なぜこの順番じゃないといけないのか?
  • なぜこの場所をかける必要があるのか?

 を説明できるようにしておきます。

 

答えがないことも多いので、いつでも引き出せるように自分なりの根拠をみつけておかないといけないのが大変ですが、

目的を説明できれば聞き入れてもらえるようになります。

 

 

どうしても説明できない部分がある場合、手順を変えてしまうのも手です。

他の品質管理担当の人も困っていたりするので、説明しやすいルールに変えると喜んでもらえるかもしれません。

 

 

 

便利な言葉 

 

注意し慣れないうちは、語彙力がとぼしく、相手に誤解されてしまうこともあります。

 

 

言葉をまちがえると、

  • 自分だけに言ってるのではないか
  • 個人的に攻撃されている!

と勘違いされてしまいます。

 

個人攻撃だと思われてしまうと、話を聞いてもらえなくなるのでやっかいです。

 

 

そうならないように便利な言葉があるんです。

  • みなさんにお願いしてるんですけど
  • ややこしいんですけど
  • 間違えやすいんですけど
  • ○○忘れ(かけ忘れ・洗い忘れ)が多いところなんですが

これは使えます。

 

 

 

手順をごっそりとばしてしまった人に対しては(例:アルコールをしない) 

「忘れる」というのはほんとうに使える言葉で、

「やってください!」よりも「忘れてますよ」のほうがやわらかい印象になりますよね。

 

 

 

朝ギリギリにきて、手順が雑になってしまう人には、

  • 朝は急いでいると思うんですけど( ○○してくださいね。)

も効果的です。

 

 

 

コツは、

○○なんですけど【相手の感情・状況に寄り添う】

△△なので【しないとどうなるか】

□□してくださいね【してほしいこと】

の順に話をすることです。

 

 

 

 

手順をまちがえている人は、悪意があってまちがえているわけではありません。

だれだってまちがえることはありますし、できないのには理由があります。

わざとじゃないのは理解しているよ、というスタンスで相手と向きあえるといいですね。

 

 

 

誤解されてしまったり、怒らせてしまったら

 

相手は大人だからわかってくれる!とは思わないほうがいいです。

どれだけ年上の方でも、言われたらいやなことはあります。

 

少しでも「いまの言い方はまちがえた!誤解されたかも」と思ったら、

つぎに会ったときに謝ったほうがいいです。

できるだけはやく!です。

 

工場では、情報の広がりがはやいので、

自分の本意ではない話もすぐに広がってしまいます。

その前に謝れたらベスト。

 

 

わたしは実際に誤解をまねく言い方をしてしまい、先輩から「あの人がこんなこと言ってたよ」と教えてもらって初めて気づきました。

 

「本当はこういうふうに言いたかったんですけど、言葉足らずで傷つけてしまっていたらごめんなさい」

と謝ったら、口をきいてもらえるようになりました。

・・・よかった。

 

 

 

 

事前に告知しておく

 

どうしても注意できない・・・!

という時は、事前に告知をしておくと注意しやすくなります。

 

「全員を対象とした手洗いの手順チェックをします

 期間は、○月○日~△月△日です」

 

と、朝礼や掲示板などで告知をして、該当期間にチェックを行うと

非常にやりやすくなるのでおすすめです。

 

 

 

楽な気持ちでできる指導法

もう1つ、ただ注意をするだけよりも、気持ちが楽になる方法があります。

 

 

それは、

 

相手のいいところも伝えること

 

「ここは丁寧にできていて、すごくよかったです」

「いつも品質にこだわってお仕事をされていて、すごいですよね」

 

と前置きをすることで、

自分は相手に対してマイナスなイメージを持っているわけではないし、攻撃したいわけではないと伝えることができます。

 

注意をするのに抵抗があるのは、自分を誤解されるリスクがあるからですよね。 

できていない事実を伝えるだけではなく、自分の思っていることも添えることで 「あなたと協力して、いい工場にしていきたい」という気持ちが伝わるはずです。

 

 

 

結局は、やらないとうまくならない

 

注意するのはほんとうに勇気のいることですが、

場数をこなさないといつまでも慣れません。 

 

初めは、下手なりに注意をしてみる。

そうすれば、ここはもう少しこういう風に言ったほうがよかったかな、と思うことがあります。

それを次の機会に試してみて、少しずつ改善していくことで、やり方がつかめてきます。

 

 

 

目上の方への指摘・指導は、やらない人もいるんですよね。

形だけやっていて、ほんとうは「×」なのに「○」をつけたりする人もいます。

 

流されるのは楽ですが、それだと品質は守れません。

 

プロの品質管理として、やるべきことはやりましょう。

ちゃんと向き合っていれば、2年経ったころにはストレスなく指導できるようになっているはずです。

がんばりましょう。

 

 

▽指導の負担を減らす方法について、別記事で紹介しています